封筒や食品包装だけじゃない、透明度の高さ、コシの強さを生かしたOPP製品｜コラム｜OPP袋・PP袋・CD入れなら株式会社アイエヌジー

1：生花やアパレル製品のラッピング素材として引っ張りだこのOPPフィルム

透明袋の中でも、ポリプロピレン素材を縦横に伸ばしたOPPフィルムから作られるものは無延伸のもの（CPPフィルム）よりも透明感が際立っている上、パリっとした光沢感があります。こうした特性を生かした用途として、最近にわかに注目されているのが生花のラッピング。とくに、駅ナカや改札外で営業している店舗では色とりどりの花の魅力を前面にアピールするために、アレンジフラワーをこのOPPフィルムでラッピングし、店頭に飾っています。フィルムの透明度が抜群で、しかもパリっとした見た目なので中の花をより高級に、ゴージャスに見せる効果があり、思わず目を留めてしまう通行人も少なくありません。ここが、OPPフィルムで花をラッピングする最大の狙いです。

ほかにOPPフィルムらしい活用例としては、アパレル用途が挙げられます。たとえば、比較的高級なファッションブティックなどではニットなどのアイテムを一つひとつOPP袋に入れて整然と並べていることがあります。これは、埃などから商品を保護する役割もありますが、それ以上に商品イメージを高めるという目的もあるのです。来店客が気軽に商品を手に取ることができるようなファストファッションの店では多くのアイテムは無包装の平置きで、ラッピングされているシーンはあまり見かけませんが、ワイシャツなどは例外的にOPP袋に入れて売られています。これは、商品を型崩れから守るためという理由もありますが、やはりカジュアル用途の衣服とは違い、高級なイメージを大切にしようという意図があると言ってよいでしょう。なお、ファストファッション店でも通販利用の場合は、やはり保護のためにOPP袋が使われることが多いようです。

2：ホテルの貴重品袋も最近は透明なOPPフィルム製品が台頭？

OPP袋は意外なところでも使用されています。そのよい例がホテルや旅館の貴重品袋。チェックインした際、フロントに貴重品を預ける場合に「こちらにお入れください」と手渡される袋です。従来は紙製が主流でしたが、最近では中身が見えるため盗難や不正が起きにくくセキュリティ面でも有利ということで次第に透明袋に切り替わってきているようです。

同様の理由で普及が進んでいるのが、銀行などで夜間金庫の袋、集金用の袋に用いるケース。中身が見えるだけでなく、強力な粘着テープで封緘する封筒なので、ムリに破らない限り中身を取り出せず、不正が起こりにくいといったメリットがあるためです。

3：ダンボールなどの梱包に最適な透明テープもOPPフィルムでできている？

物流の世界ではずいぶん以前からよく使われていましたが、最近では家庭用としても広く普及しているのが梱包用の透明テープ。これもまたOPPフィルム製です。梱包用ではいわゆる紙テープやガムテープがポピュラーですが、OPPフィルムの裏にアクリル製の粘着剤を塗布したこの製品は紙や布と違って引っ張っても伸びず、強度にも優れていることから重量物の梱包にも用いられています。また、耐水性や耐湿性にも優れていることから輸送途中で濡れても梱包が破たんしません。このように強度や耐久性がある一方で、カッターなどで少し切れ目を入れるだけで簡単に裂けるため、梱包を解く際の労力は紙や布製のテープよりもはるかに小さくて済みます。こうした作業効率の高さもOPPテープが物流業界で広く普及している理由の一つと言ってよいでしょう。

4：まとめ

透明で高級感があり商品の「魅力」を引き出し、中身が見えることで「安心」をもたらすOPPフィルム。優れた物理特性で梱包作業をより「効率化」することも可能です。こうして見てみると、OPPフィルムが単なる「包装」を超えた製品であることがわかります。

株式会社アイエヌジーでは、OPPフィルム製品のご発注を承っています。OPPフィルムの最適な用途についてもアドバイスいたしますので、ぜひご相談ください。